レベル9「大変な営業談」
営業マンとして入社して、150件以上の不動産売買仲介を行なってきましたが、今回は今まで一番大変だった、取引をご紹介します。





大変なこともたまにはあるね
当時は胃が痛い思いでした。
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【案内編】
いつものように業務をしていると、弊社で販売中の800万円、5階建エレベーター無しのマンションに見学希望の連絡が入りました。
電話を受けると、50代の男性の方が、見学希望でした。
週末に見学の予定を取り付け、マンションのエントランス前で待っていると、スポーツタイプの自転車で颯爽と見学に来られました。
お伺いした住所から自転車で1時間ほどかかりそうな距離でしたが、健康のためということで納得しました。
エレベーター無しの5階のためその点がネックな物件にでしたが、これも健康のためと前向きな印象。
室内にあがると、軽くリフォームをしてあるため、感度良好で、軽く打ち合わせをした後、実は相続した自宅の売却があるとのこと。
相談物件は建物付きの土地評価3000万程度の土地。
これは買い替えで、良い取引になりそうだと思っていました。
【売却相談編】
その翌日相談を受けた土地の現地を確認に行き、買い替えのため、建売業者を複数あたることになりました。
全面道路が位置指定道路のため、中々金額が伸びず、他の会社にも買取の相談をしていたようで、結論から言うと、他の仲介業者で契約を持っていかれてしまいました。
それは仕方ないので、その資金をもとに、弊社のマンションは購入を進めていくことになりました。
また売却活動がある程度まとまった後、室内をもう一度見学をしたいとのことで、時間を合わせて見学をしてもらいました。
その際に今住んでる建物を引き渡し後、住む場所がないから、室内のリフォームを契約後、決済までの間にさせてほしいと要望がありました。
通常であればお断りするのですが、売主様も付き合いの長い不動産会社で、事情も分かるから、オッケーとのことでした。
その後購入の申し込みをもらい、契約に進むことに。
ただし、事前リフォームの事件、事故などの取り決めを覚書を交わすことを条件にしました。
これが後々助かりました。
【契約編】
契約書類の準備が終わり、日程を調整して、有名なホテルを待ち合わせ場所に指定されたので、のんびり契約できると楽しみにしていました。
契約日当日、ホテルへ向かうと、時間になってもお越しになられません。
待ち合わせ時間の10分後、電話で状況確認をし、今向かってるとのこと。
そして、登場されたのが、宅配バイクで仕事の途中とのことでした。
近くに停めて、契約しましょうかと促すと、時間がないからこの場でやってほしいとのこと。
この場というのは、ホテルの前の宅配バイクの上で契約をしたいということだ。
別日に重要事項説明は終わっていたので、署名をするだけの状態でしたが、後にも先にも、宅配バイクの上で署名をしてもらったのは初の体験です。
風が強く、契約書が飛ばないように、抑えながら15分程度でなんとか署名を完了。
その後悪気がある様子もなく、颯爽とバイクで帰って行かれました。
【決済前編】
決済前にリフォームをするとのことでしたので、リフォーム業者の手配を促すと、知り合いがいるからそちらの業者で行うとのこと。
その点は了解して、鍵をリフォーム会社に貸し出すからどこでやるか教えてくれと尋ねると教えてもらったが、結局その業者と喧嘩をしてしまい、別のとこでやると主張。
元々現地キーの物件だっので、リフォーム会社と一緒に鍵の番号を知ったようで、リフォームを行うはずが、一向に始まらず、私も業務が忙しく、別の業務対応を行ってました。1週間程度経って、リフォーム会社を手配するとのことで、荷物を搬入したいとのこと。
それは、問題ないので、売主様に了承を取り、搬入を行うことに。
そして、ある時宅配業者から連絡がありました。
荷物の配達をお願い受けているが、不在のため、仲介会社さんに連絡しましたとのこと。
リフォーム荷物かなと思い、買主様に連絡を何度も入れるも繋がらず、自宅に伺っても不在の状態でした。
どうしようかなと思って、現地を一旦見に行くと、室内に、ベットや家具が置かれてて、絶句しました。
また、部屋が荒れ果てており、生ゴミのような匂いもかなり漂ってました。
当時、新卒3年目でしたので、上司に相談しながら、ドキドキしてました。
数日後、売主の不動産会社から、このお部屋の件で、警察から連絡が来たとのこと。
何か知りませんか?と来られたそうです。
私も事態が把握できず、内容を尋ねてみると、窃盗容疑で取調べをうけているとのこと。
なるほど、それで連絡が取れなかったのか、と納得と驚きでした。
その後1週間程度後、取り調べが終わられたようで、その件はプライベートな出来事なので、触れずに、荷物の件で連絡しました。口頭では荷物の置き場所が無く、しょうがなかったと言われました。
通常はありえないが、決済もあと1ヶ月程度に迫ってましたのでリフォームを依頼して、電話を終わりました。
それから1週間程度経ってから、そのお部屋の下の階から、仲介会社の弊社へクレームの電話がありました。
夜中でも窓を開けて爆音での音楽と、いすやスリッパの音が大きすぎるとのこと。
高齢のご夫婦で、奥様が寝れずに、ノイローゼ気味で困ってると言われてました。
翌日伺い、話を聞くことになりました。
証拠として残すため、ボイスレコーダーで話を録音しました。
部屋に入ると、たしかにイスの音や音楽がうるさく、だれでも文句を言いたくなるレベルでした。
上の階に行き、鍵が空いて、扉も開けっぱなしで、荷物があるので、勝手に入るとあとからいちゃもんをつけられるわけにはいかないと思い、玄関から声をかけるも誰も出てこず。仕方ないので、その日は帰りました。
後日電話がつながり、音の件でクレームがあったと買主へ報告しました。
しかし、通常の生活音以外、たてていないと主張。
そもそも、居住すること自体アウトにもかかわらず、なんとも不遜な態度かと思いました。
音のクレームと同じぐらいのタイミングで、またまた下の階からクレームがはいりました。
今度は、水漏れで天井に水が溜まっているとのこと。
すぐに現場を見に行くと、たしかに水が溜まって、天井のクロスが膨れていました。
すぐに、買主に連絡すると、洗濯機を設置したから、そこから漏れたのではないかとのこと。
幸い、時間が経つと水が引いたのか乾燥したのか、多少跡は残るが、元と同じような状態に戻りました。
温厚な下の階の人だったため、特に損害賠償請求などはせずに、ものすごく謝って終わりました。
そんなこんなで、そこからはおさまったと思ってたら、またしても事件が。
勝手に住み始めたにも関わらず、ほかにいい物件が見つかったから、契約を解除したいとのこと。
売主様が不動産会社の物件でしたので、手付金の80万円程度払えば解除できますが、勝手に住み始めて、家も荒れ果ており、契約時に結んだ、覚書の通りに、原状回復が条件と売主が回答。
原状回復の見積もりを取ると、約70万でした。
それを買主に伝えると、支払いを拒否されました。その後は突然連絡が取ることができなくなり、弁護士を通して話をすることになりました。
悪い予感がしたので、これまでのメールの文面や、いきさつを経緯書でまとめておりました。
弁護士を通して、支払いを伝えると、話のわかる方で、今回は明らかに支払う義務があるため、手付金と原状回復費用になると損害が大きいため、この物件に住んだ方がいいと、買主の方を説得してもらいました。
その後、買主が売却を進めていた方の不動産会社とも色々と情報収集でやり取りをしていたのですが、売却物件に相談をいれずに勝手に根抵当権を入れて数百万のお金を借りているとのこと。
幸い相続物件の評価額が3000万円位あり、購入物件も800万円程度で、問題はなさそうでしたが、決済できるのかとても不安になりました。
現地の状況を確認しにいくと、トイレで大をして流してない、カメムシの手足が切り刻んで出窓に置いてある、精神安定剤的な薬がたくさんあるなど、通常の状態ではありませんでした。
その後、一旦解約の話になっていたので、荷物を全部出してもらい、私と後輩で掃除に行きましたが、想像以上の匂いや汚れで、吐きそうになりながらもなんとかある程度掃除しました。
最後は、結局解約をせずに、仲介の私と、売主不動産会社と買主の代わりに弁護士が代理人として、不動産決済をスムーズに終わりました。
その後私の方に連絡はきていないので、
特に大きな問題にはなっていないと思いますが、私の不動産人生で一番大変だったお取引でした。
【後日談編】
その出来事から、2年ほど経った先日、対象物件の、その下に住んでた人(前回クレームが入った老夫婦)から不動産売却の依頼がありました。
前回の対応で良くしていただいたので、売却を依頼したいとのこと。
当時はクレーム対応でしたが、何がつながってくるかわからないものだと感じました。
その後、音の問題などを聞くと、あの後、上の階の人は、別のところに引っ越したみたいで、現在は空き家になってるみたいとのことでした。
以上、私の一番大変だった不動産取引のお話でした。
こんな経験二度としたくないですが、勉強になったのも確かです。笑
こんなこともあるが、それでも興味があるという人は、不動産業界専門の転職支援は、宅建Jobエージェントが人気です。
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いよいよ、レベル10!
次で営業クエスト達成!